夏はせつないもの
学校が始まりました。初日は大雨からの偏頭痛で死にたくなるほど頭が痛く、ホームルームも集会も全部寝てました。
熱血教師というのは厄介で自分のエゴで生徒を操作しようとしているのか、集会で全員の声の挨拶が小さければ何度でもやり直させ、なんの意味があるのか起立と言って即座に立てるまで何度も繰り返す。私は貧血持ちで睡眠不足で偏頭痛での三点セットで朝から声を出せるわけはないしすぐに立ったり座ったりできるはずもない。少しでも遅れたら近くの先生に睨まれ周りの生徒からは冷たい視線を送られる。できるものなら私もしてるのよ
夏休みは遠くに出かけなかった。
強いて言うなら箱根に行ったくらいか、お兄ちゃんとお母さんが喧嘩でもするんだろうなと（まぁお母さんの一方的なヒステリックだけど）すこし憂鬱になりつつ朝早く家を出た。車の中では延々と個々の好きな音楽を順番にspotifyで流していた。お父さんを除いた3人は音楽がとても好きだけど2人とも音楽をやってるわけではないし私はピアノもギターも途中で飽きてやめた。ピアノは人並にできるけどギターにおいてはもうほぼコードを忘れた。むしろ2個くらいしか覚えてない。
それに、3人とも音楽の趣味が死ぬほど合わない。というか、母と私と兄は微妙にかぶってるけどその中でもずれててわかりあえないっていうか。お母さんは邦ロックとメタルコア私はアイドルと邦ロックとHIPHOP兄は邦ロックとシティポップ。いや邦ロックかぶってるじゃねえかって思うやん、けどお互いにぜんぜん好きなバンドわかりあえないんだわ！
年少者のわがままを優しく聞いてくれるお母さんとお兄ちゃんは途中でzocとCY8ERとクリープハイプとゲスといういかにも地雷女が聞いてそうな組み合わせをシャッフル再生してずっと流してくれた。私が一人で楽しそうにして二人とも少しむず痒そうな顔をして曲を聞いていた。車内でイノチミジカシコイセヨオトメが流れたとき、「ピンサロ嬢の曲だから」と最初に予防線を張ったら微妙な空気感にならずに済んだ。いやなったはなったけど、2回目のサビ前のところを唐突に言われたほうが困るだろうから先に言っといた、有能あたし！
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「あんたメンヘラなの？」とお母さんに言われた。痛い女なので、メンヘラに憧れている節はあるけどメンヘラではない。というか、あいつら基本的に可愛い子多いから愛おしいんだよね。生きづらそうな性格で自ら生きづらそうな方向に猪突猛進していく姿がとてもかわいらしい。まあ関わりたくないけどね、嫌いだから。どっちだよとか言うツッコミはいらないよ。
話を夏休みに戻そう。私は毎日勉強に追われてクソみたいな日を過ごしたまの休みをTinder男と過ごす。ゴミみたいな夏、けど去年よりはずっと有意義で生きてるというか、普通の人ではないけれど普通の人になれた気がした。
ずっと行きたかったナイトプールはアホだから16です！！！っていって入れなかった。友達もアホだった。結局私の家で夕飯を食べ同じ風呂に入りお泊り会を数年ぶりにした。
私の友達もなかなか家庭環境が悪い。同じく父親が不倫をし、兄は小さな罪を重ねて刑務所にずっといてという感じらしい。母親からの愛を受け取っているから寂しくはないと言ってた。毎日好きと言い合ってハグをして。けどお母さんはやっぱりヒステリックを起こしてしまうらしく、そういうときは家出をするフリをして鎮めるらしい。先日それをいつも通りしたら泣き崩れて死にそうになってしまったと言ってて自分はサイコパスなのかなと思ったよと笑っていっていた。どうしてそんなことを言うのか聞いてみたら自分から母親を泣かせに行くような娘なんかサイコパス同然で平然と泣いてる親を見れてる自分はおかしいと言っていた。ならば私もそうなる。
この女は寂しくないと言っていた。けれどTwitterの裏アカウントでエロ垢を作り、セックスをする相手を探していたらしい。寂しいじゃねぇか！！と言いかけたけど自覚してないのかなぁ。すでにもう3人とヤッていて私と違ってセックスをするとちゃんと満たされて幸せになるらしい。ハードなプレイは先日まで処女だった女はできるはずもなく、普通の淡々としたセックスをしているらしい。抱きしめられると知らない人でも愛してくれている気がすると言っていた。それに関しては非常に同意した。
「じゃあソフレじゃだめなの？」
「どうせそんなの最終的にどちらかが性欲に負けてセックスするんだから変わんないよ」
こいつは本当に同い年かと心配になった。
この年でセフレができるなんて、とすこし笑っていっていたけどほんとに嬉しくてその顔なのかと疑問に思った。私はTinderをして寂しさを埋めていたけど親に申し訳ないという気持ちは最初の方は一応あった。が、今ではほぼなくなってしまった。ごみになったのね。今は悪いことをしているとかそういう認識はしてないけど、自分の体を大切にしていないことをもっと理解しないといけないなぁと思いかけている。かけているだけ。こいつは自分のしてることをどうやって捉えているのかな、どっちにしろ年齢にそぐわないことをしているから私達は社会不適合者。一回痛い目見ろと多くの大人は思っているだろう。
類は友を呼ぶとはこのことか、とこの友達に出会って思った。剣道をしていたというだけの共通点で知らない男とお互いセックスしてるなんて最初の方は思ってもいなかった、その頃はしていなかったけどね。初めて普通の友人に出会い系をしていることを打ち明けた。否定も肯定もせず、「そっか」と言われた。私も相手に同じリアクションをとった。
私はセックスが嫌い。なぜだか考えたけどそもそも思い浮かぶ要因はいくつかあった。
そもそも慣れていないからか、感じにくいのか、体がコンプレックスでまみれているからか。真偽はわからないけどできることならなるべくしたくないなぁと友達に言った。理解不能やらなんやら罵倒を軽くされたけどそんなのしょうがないじゃんねぇ。
友達はTwitterで見つけた一人と相性が非常に良かったらしくウキウキセックスライフの感想をよく私に送ってくる。興味ねえ^_^けどまぁ語れる人が私しかいないのかよく教えてくれるのは信頼してくれているということにして喜んでおくよ。
今年はたくさん外に出たので来年ももっと遊び呆けて頭悪く生きてこうと思います。
ちなみに3年もの片思いは相手に彼女ができて儚く散っていきました。気持ちを一度伝えることができて幸せでした。こんな汚い女を、優しいと、かわいいと言って相手にしてくれてありがとうございました。キープされていたのはわかっていたけどあなたの言葉一つ一つは優しくて棘がなくて嬉しかったです。ただ不思議と悲しく感じなかったのは好きだと錯覚していただけのなんの気持ちもなかっただけなのかはたまた彼女が素敵すぎて勝てるところが一つもないことに気づいたからでしょうか。
わからないけど本当に恋してる時期は楽しかったです。
